| 満足できない民事裁判制度 ??? |
|
大学教授・弁護士らで作る「民事訴訟制度研究会」というところが、民事裁判の当事者となった個人・法人に対して意識調査をした結果、民事裁判制度に満足できるとの回答が24・1パーセント、満足できないとの回答が36・8パーセントだったそうだ。満足できない理由としては、時間がかかる、費用がかかるが上位を占めていた。 最高裁の統計資料によると、H16.4.1~H16.12.31までの期間で一審(地方裁判所)で決着した事件数は10万6553件、平均審理期間は8.2ヶ月、60パーセントの事件は受理から6ヶ月以内に終了、2年を超える裁判は6パーセント、判決で終結した事件の平均審理期間は12.5ヶ月だそうだ。 元々争いになっているから裁判を起こすわけで、その解決までの平均審理期間が8.2ヶ月というのは結構早くないですか? 費用の点でいうと、現在、弁護士会の報酬基準は撤廃されているけど、旧弁護士会の報酬基準で行くと、300万円〜3000万円の請求をする場合の着手金は5パーセント+9万円、報酬金が10パーセント+18万円となっていた。仮に、1000万円の貸金があって交渉だけでは回収できなかった場合に、弁護士に依頼して500万円の回収ができたとしよう。着手金が59万円、報酬金は回収額の10パーセント+18万円の68万円で合計127万円=回収金額の約25パーセントとなる。これを高いとみるか否かという問題となる。 本人で訴訟を提起することもできる。しかし、その場合、自分で訴状から準備書面から証人尋問までやらなければならない。そうすると会社も休まなければならないだろうし、精神的な負担感もある。これが嫌で裁判を起こさなければ一銭も回収できない可能性がある。 このような煩わしさをなくし、25パーセント程度を支払うことによって回収できなかったお金が回収できるということになれば、それ程高くないっていう考えもある。但し、本人が粘り強く交渉したり、本人で訴訟を起こして全額を回収できる可能性もある。弁護士に依頼しても一銭も回収できずに着手金だけを支払ったという結論に終わる可能性もある。 あとは、弁護士に依頼することのメリット・デメリットを依頼者の人が判断することになるが、その結果が、民事裁判制度に満足できるという人が24パーセントとは・・・ by 桝井 |