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お金が消える怪現象
最近、年金が大問題となっている。

私は、大学生のとき、弁護士成り立ての頃、年金を支払っていなかった。
大学生のときは、払えるお金が純粋になかった。弁護士成り立ての頃は、手続が面倒だった。年金は自分の為ではなく、今の老齢者を支える財源であることを理解した今、当時の自分を大いに恥じている。

結婚をするに際、真面目に年金を支払わなければと思い、未払分を納めて年金手帳をもらった。そのとき、支払経過が何も記載されていなかった。心配になって、担当者に対して、大丈夫か、と確認した。担当者は、こちらで記録しているから大丈夫、と答えた。そのときのやり取りを最近思い出しだ。

やはり、大丈夫じゃなかったか…。

自分も年金を納め出した後、コンピュータ化がされているので、若干、心配になっている。ほとぼりが冷めた頃、社会保険事務所に確認に行こうと思っている。

今般、国会で、「厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付に係る時効の特例等に関する法律」が可決された。これは、保険給付請求権の消滅時効を適用しない、という法律だ。
そもそも、年金をもらうためには自分で請求しなくてはならない。請求しないで放っておくと、5年で請求権が消滅してしまう。自動的に支払われるのではなく、請求しないともらえないという制度自体、老齢者を対象とする年金制度としては、なんとも不親切だ。
しかも、消滅時効を適用しないとしても、保険料を支払っていたことを証明しないと保険はもらえないはずだ。結局、立証責任は国民の側にある以上、悲惨なケースが出てくることになる。
まして、その調査を民間の第三者機関に任せて、そこに裁判官OBを採用しよう、なんていう声も聞く。裁判官は、証拠の世界に生きてきた人種だ。そのような事態になった場合、かなり厳しい立証が求められることになるのは間違いない。
 
保険料をきちんと支払っていたとしても、社会保険庁が認めない限り、保険給付は認められない。その場合、裁判をしてでも権利を実現するしかない。

裁判をやった場合は、ありとあらゆる証拠を提出することができる。領収書等何も残っていなくても、家族の証言でもなんでもいいのである。
それであっても、結局、立証責任は国民にあり、裁判ではなかなか勝てないのである。

BY 柳井

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